グリーン・デイ、SUM 41ともにゴッドファーザーに対して、これっぽっちも物怖じせず、自分達らしい楽曲をぶつけてきたところがいい。そして、それ以上にすごいと思わせるのが、いかにもグリーン・デイやSUM 41らしい楽曲を、たちまちのうちに、「いかにもイギー・ポップらしい」楽曲に変えてしまうイギーの歌声だ。楽曲的なおもしろさという意味では、カナダのピーチズと共演したパンク・ディスコ調の曲や、アコギ1本で歌ったディープ・ブルース調の曲の方が聞きごたえはある。(山口智男)