そのノウハウはいずれもシンプルで、解説も実に明快である。たとえば、読む側の評判がいいというA41枚に内容を凝縮した「ワンシート企画書」の提案では、その骨格をなす「問題→解決」の基本構造が端的に解説されている。ここで企画書のエッセンスが把握できるはずだ。また問題解決の「方策」を示す企画書より、「方向性」を示す提案書の作成が優先されている点は初心者向きで、その解説も「新聞の投げ置き」問題の提案書作りなど、身近なケースから行われているのでわかりやすい。
実例が豊富な点も特徴で、キャリアアップに成功した人の企画書のほかに、「業務改善」「メール作戦営業提案」「営業プロセス改善」「顧客カードの活用に関する提案」「戦略的拡販余地提案」などの各書面やフォーマットも掲載されている。あらゆるビジネスシーンが企画書の対象だという考え方が根本にあるため、営業部門から、社内向け、社外向け、あるいは転職、「人生企画書」まで、実に多彩な実例が集められている。きっと参考になる例が見つけられるはずだ。
全体的に、企画書は厳しいビジネス環境を勝ち抜く武器になるとか、企画書1つでこれほど人生が開けるといった前向きで強いメッセージが流れている。ノウハウだけでなく、仕事に対するモチベーションも得られる1冊である。(棚上 勉)
この本を購入した理由は、図が多くてわかりやすそう・・・・
でした。
確かに企画書を書いたことのない人が、イロハを学ぶために読
むのは一気に読めるので良い本です。ただ、他の企画書の本に
比べて、
1.内容が薄い
2.最後に付いているフレームは一見役に立ちそうで立たない
3.画期的な部分は特にない
が欠点です。
むろん、初級編をこの本から学んだ点もあります。
1.日頃から企画書を書き、文書で残す癖をつける
2.企画書で図が何よりも大切
です。
特に、私がこの企画書の本を購入した理由が、図が多くてわか
りやすそうですから、いかに図が大切かは身をもって体験しま
した。
企画について、全くの素人の方はお薦めの一冊です。