英英辞典の活用法の基本(目的はアウトプット)
★★★★☆
古い本ですが、基本的な英英辞典の活用の仕方は変わっていないと感じました。アウトプットの初歩的訓練方法として有益です。
ただ事例を集める等の部分でパソコンやインターネットや検索エンジンについて触れられていないのでそこは補うことが必要でしょう。
続編もあるようです。ここまでできる 続・英英辞典活用マニュアルこれも良さそうですが、私には本書の内容をこなすので十分です。
もう少しだけ具体的に書くと、筆者は以下の4種類の引き方を述べています。
・α:普通の引き方。わからない単語を調べる。ただし説明文の内容がわからないかもしれないので上級者向き
・β:知っている単語を引く。説明を理解しながら。語彙を増やしていく
・γ:言葉の相性、構文、文法などに注意して読んでいく
・δ:ある意味を調べるとき単語に当たりをつけて、そこから芋づる式に調べていく
これだけ地道にやっていくだけでも相当力がつくと思います
悪くはないが…。
★★★☆☆
初版が1990年ということで、パート2の「パーソナル・データベースを持て」の部分はさすがに今となっては時代遅れの感が強い。もちろん電子辞書への言及もない。
ただパート1の英英辞典の基本的な使い方を紹介しているところは、英英初心者ならずとも大いに役に立つ。英英辞典を持っているものの、使い方が分からず十分活用していないという人には一読の価値がある。
この本の続編が絶版になっていることや出版年が古いことを考慮すると、DHCから出ている「英語辞書力を鍛える」の方がお勧め。こちらは英英だけでなく、英和・和英等の幅広い辞書が取り扱われているし、使われている用語もこなれている。
革新的な内容
★★★★☆
初めて読んだのは、この本が出版されてすぐです。大変ショックを受けました。
当時、英英はこの本で言う「高級英和」としてしか使い方を知りませんでした。この本では、英英辞典からどのようにしてアウトプットのための情報を引き出すかのノウハウが書かれています。英英辞典とはこの様な使い方があるのかということを知りましたが、お話として読んでいて残念ながら実行には移していませんでした。
今回、あらためて読んでその内容の革新性を再認識しました。この本の後半は、「パーソナル・データーベースを持て」ということで自分で表現を収集整理する方法が書かれています。読んだときに梅棹忠夫の「知的生産の技術」(この本から「知的生産」という考え方が世に広まった)の京大カードシステムを思い出しました。現在では後半部分は古くなっていると思います。
星は、5点満点の4点としていますが、これは私自身が十分にこの本を利用し切れなったためです。
英英辞典に手を伸ばさせた本
★★★★☆
読めば目新しいと思うような事は無い様にも思える。でも英英辞典をこのように使おうとするだろうか?と気付かせてくれる。理解しやすい英英辞典のはわけ、どうして英英辞典を難しいと思ってしまうのか、簡単な事だけど納得してしまう。私はこの本を読んでから英英辞典を買いました。まだ英語力は初級の私ですが英英辞典で調べるのが楽しいです。惜しいと思うのは出版したのが1990年という事もあってコンピューターの活用についての部分が時代遅れぎみな所です。それを除いても読む価値はあると思います。
英英辞典を手放す前に
★★★★★
英検準1級以上やTOEIC高得点を目指したり、英会話教室に入って、今ひとつ語彙不足を感じるときに、誰もが「英英辞典」に手を伸ばします。ただし、なかなか思うようには使えないものです。私も、まずは辞書を手に入れて、この本を買いました。筆者独自の分析にもとづいた、丁寧な引き方、利用の仕方が載っています。また、この本を読んだ上で、自分なりの活用法を考えるのもいいと思います。「英英辞典」を手放す前に、ぜひ一読の本だと思います。