ガーデニングの本でも「ビオトープ」の本でもないぞ
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ガーデニングブームに乗ったお庭作りの本だと思わないで欲しい。ビオトープという名で普及している箱庭自然の作り方と思うと大きな間違いだ。自然の再生を目指した庭造りという意味では、似ているが、テツガクが根本的に違うのだ。極端に言えば、日本のビオトープはコンサルタントと造園会社のためのもので、ナチュラルガーデンブックがめざしているのは、生態系と生物のための庭造りだ。だから、中の設備などもできる限り環境負荷の低減をめざしていたりする。商業主義に毒されていないから普及は難しいだろうが、テツガクを曲げて経済におもねることのない本気で生き物のための庭造りを考えるなら絶対おすすめ。しかし、超硬派。