『Red Hat Linux 8.0』の後継にあたる本タイトルは、最先端のオープンソース・テクノロジーを数多く搭載。特に目玉となるのが、最新のスレッドテクノロジー「NPTL(Native Posix Threading Library)」を採用した点だろう。これにより並列処理におけるパフォーマンスが大幅に向上している。ただし一部のグラフィックカード対応ソフトや、Javaを実行するSun Microsystemsのソフトウェアで動作しないものがでてくるのが難点と言えば難点だ。
このほか、商用の日本語入力環境「Wnn7 Personal 1.02」をはじめ、日本語フォント「RICOH fonts」、印刷環境「Canon BJプリンタフィルタ」などの新コンポーネントや、オープンソースで開発されたフリーのオフィス統合環境「OpenOffice.org」、Webブラウザ「Mozilla」の最新版などを収録。さらに、前作から採用されたデスクトップ環境「Bluecurve」も改善されており、より直感的に操作ができるようになっている。(秋月昭彦)