太陽(日食)観察の際は、太陽光が目に入るのを防ぐため、ツバのある帽子をかぶる。 | 日食グラスの両側を手で包み込むようにして持つ。 | 日食グラスの「遮光プレート」部分をできるだけ目に近づける。 | 日食グラスを太陽に向けて、観察を開始。 |
肉眼での日食(太陽)観察の際は、必ず「日食グラス」を使ってください。太陽は決して直接肉眼で見てはいけません。失明の危険があります。
「日食グラス」は肉眼で太陽観察するために作られています。光学機器(双眼鏡・望遠鏡・カメラなど)と組み合わせて使ってはいけません。失明の危険があります。また光学機器が破損、故障する場合があります。
太陽観察中に目に違和感があったり頭痛や吐き気などを感じた場合は、ただちに観察をやめて医師の診察を受けてください。
「日食グラス」をつけたまま歩行や自動車の運転などをしてはいけません。重大な事故をおこす危険があります。
「日食グラス」に取り付けられた遮光プレート(ソーラープロテック)が何らかの衝撃などで外れたり、破損したりした場合は使用しないでください。失明の危険があります。
包装パッケージ、遮光プレート(ソーラープロテック)など、お子様が誤って飲み込むことのないようご注意ください。身体に重大な危険をおよぼす場合があります。
使用上のご注意
本製品に強い衝撃を与えないでください。また折ったり破いたり、分解したりしないでください。
本製品を濡らさないでください。雨や水滴、泥で濡らすと紙製の本体がゆがむ、破れるなどすることがあります。
湿度の高い場所に置かないでください。紙製の本体がゆがむ、破れるなどすることがあります。
本製品を炎天下の車中やヒーターなどの高温度の発熱体のそばに置かないでください。熱により遮光プレート(ソーラープロテック)が変形する場合があります。
眼科専門医からの太陽(日食)観察の危険性について
※本製品は、眼科専門医の聖隷浜松病院 眼科部長 尾花 明先生からも、日食観察に必要な基準を満たしいている製品として評価された製品です。
(1) 太陽(日食)観察による目の病気
日食はたいへん劇的な天文現象であり、天文ファンのみならず多くの人が日食の日には太陽を見ます。しかし、太陽(日食)を観察する際には十分に注意する必要があります。太陽は決して直接、肉眼で見てはいけません。晴天時の太陽を肉眼で見た場合、わずか1秒ほどでも目に悪い影響を及ぼします。誤った方法で観察すると、永久的な視力低下、さらには失明することもあるのです。日食によって生じる網膜障害は「日食網膜症」とよばれ、昔から世界中で日食の時に発生しています。
(2) 安全な観察のための機材
太陽(日食)観察には、必ずこの「日食グラス」など、適正な検査基準を満たした太陽観察用の専用機材を、説明書にそって正しくご使用ください。 専用機材の代用品として、「黒色下敷き」、「感光したフィルム」、「ガラスを焼いて煤で黒くしたもの」などが使われる場合がありますが、これらの代用品では目に有害な光が適切にカットされません。まぶしくないからといって長時間太陽を見ていると、あとになって目に重大な障害を残すことがあります。決して、こうした代用品で太陽を観察しないでください。また、一般的な「サングラス」も太陽を直接見るためには作られてはいませんので太陽(日食)観察に使ってはいけません。
(3) 日食グラスについて
この日食グラスに使用されている高品位遮光プレート「ソーラープロテック」は、太陽観察用機材の基準となるJIS基準に準拠しています。さらに、その遮光性能数値を医学的に検証した結果、約7時間の太陽連続観察が可能と判明しました。 ただし、7時間はあくまで理論値です。実際の太陽観察では日食グラスのプレートを通る光以外に、周囲の光も眼に入るので、長時間の使用は避けてください。2~3分観察をしたら目を休めるのがよいでしょう。 実際に最大何分間の観察が安全なのかは、個人の目の状態や地理的な条件(緯度の違い)にもよるため一概には言えません。目に疲労感(目が重い、目をあけているのがつらいなど)を生じたらご自分の限界と思ってください。
(4) 太陽(日食)観察時の注意点
日食グラスをかけると周りの景色はまったく見えませんので、かけたまま歩かないでください。また、思った以上に太陽が暗く見えます。そのつもりで太陽の位置を確認してください。 決して、日食グラスをはずして太陽の位置をさがさないでください。太陽(日食)観察中にまぶしさ、目の疲れ、目のしみるような感じや痛み、頭痛、吐き気などを感じたら、すぐに観察を止めてください。症状が深刻な場合は、医師の診療を受けてください。また観察中は眼の乾燥を避けるために適度にまばたきをしてください。長時間の屋外での観察では熱中症などにも十分に気をつけましょう。