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私のスフレ

価格: ¥1,296
カテゴリ: 単行本
ブランド: マガジンハウス
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中学時代を思い出す本 ★★★★☆
この本で林真理子さんが一番言いたかったのは、「女というのは、15歳の時にどういうポジションにいたかということですべてが決まってしまう」ということだろう。
でも、それは、私にとっては受け入れがたい名言のようである。
それを聞いて、笑みがこぼれてしまう女性がうらやましく思う。
でも、おそらく大体の女性は、笑みなんてこぼれないと、私は思う。
15歳といえば、中学3年と高校1年の時。受験、ちょっとしたいじめ、友人関係の悩み、
思春期独特の鬱状態、家庭でのいざこざ、片思い・・・。誰もが経験してきている。林真理子さんは、中学時代、男子から猛烈ないじめにあったことをこの本の中で告白し、彼らを未だに許していない、と断言する。林真理子さんのような、一流の小説家になった人が今でも、そのことに対し、暗い影を心に落としている。改めて、思春期のいじめがその人に与える打撃についても考えさせられた。同時に、私も中学時代のちょっとした嫌な思い出なんかも強く思い出してしまった。この本は過去を思い出したくない人にはお勧めできません。個人的には、過去は老後に思い出せばいいこと、だと思う。それに、15歳なんかでは、一生は決まらない。死ぬ時まで、勝ち負けなんか分からない。そう自分に言い聞かせました。
青春だ ★★★★☆
林真理子さんの中高校生時代の体験談をまじえてのエッセイ、なかなかおもしろかったです。何となく作者のエッセイを読むと、忘れていたけれども、そういえばあの時・・と思わせるものがたくさんあります。さすが、感受性の強い作者と言った感じです。
溢れ出るみずみずしさ ★★★★★

『青春の落とし物』という章に書いてあった言葉。
「十五歳の時に戻りたいかと問われたら、
私は即座にノーと答える」

これは私も全く同感である。
私も本当につまらない事でいちいち傷ついていたのだ。
あの頃の小心さをもう一度体験などしていたら、
きっと身が持たないだろう。

しかし、本当に『みずみずしさ』でいっぱいのエッセイ集である。
幼い頃に沢山の感情を感じ取ってしまった事は、
きっと少しは今の自分の糧になっているだろう。
なっているといいのだけれど。
するどい視線 ★★★★★
彼女の作品はたいてい読んでいます。最近はちょっと鋭さがないなと思っていたし、
一度は読みたいけどずっと本棚におきたい作品は少ない作家だと思っていました。
でも時々こういう鋭い視線のものがあるから、やっぱりまた彼女の本を買ってしまいます。

「女と言うのは、15歳の時にどういうポジションにいたかということですべてが決まってしまう」こんな風に、
特に女性の中でずっと負け組的なポジションにいた女性の気持ちをここまで書ける作家は他にはいないと思います。
それは彼女が経験したことだからでしょうね。

昔彼女がコンプレックスをいだいていた「きれいで金持ちの都会の女性達」にいまやあこがれられ、
彼女たちからもちやほやされる立場になり、だからこそ書けるエッセイなんだろうな。
途中に出てくる、彼女の子供の時の作文もとてもよかったです。
これは上手い!! ★★★★★
これは上手い!!

林真理子が、主に小学生〜大学生のころを振り返ったエッセイなのですが、
当時の自分をきちんと見つめていて、
ものすごく恥ずかしかったであろうことも逃げずに書いていて、読ませます。

「好きな人告白大会」で、自分には彼氏ができないと
友達の前で泣いてしまった話とか、読ませました。

また感心するのが、異常なくらい文章力があることです。
それはこの本に掲載されている、子供の頃の文集に載せた作文を見てもわかります。

内容は子供の文章なのに、構成とか言葉選びが、
文章のうまい大人でもこうはいくまい、といった感じなのです。

読んでいてすごく爽やか・・・というか、微笑ましいというか、幸せというか、
まあ元気なおばちゃん見てると、自分も元気になったりするでしょ。あれだ。