日本の食生活全集 (31)
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因幡の白兎や国引きの神話の舞台、日本の夜明けを担った因幡・伯耆など日本海の国々。今また、新しい「日本海の時代」の幕開けが言われるとき、改めて暮しの原点・食を見直すよすが「聞き書 鳥取の食事」をお届けします。 内容的には、「因幡海岸の食ー赤くゆだった松葉ガニ、出荷を待って湯気立てる」・「城下町鳥取の食の歳時記ー質素倹約を旨とする商家も節句は新鮮な<あご>ずくめ」・「因幡山間の食ー栗飯、たけ汁、秋の味、なれずし漬け込む年の暮れ」・「東郷池周辺の食ー緑なす山に囲まれて湖のいな、川の毛がにを味わう」・「大山山麓の食ー大山寺まいりの人々にもふるまう山麓の美し米」・「弓浜半島の食ーいもといわしで鍛えた腕で地引網引き、鍬を打つ」・「伯耆山間の食ー山菜の青みと香りでにぎあう山里の膳」に分かれる。 それぞれにⅠ四季の食生活・Ⅱ基本食の加工と料理・Ⅲ季節素材の利用法を記す。 本書総論に相当する「鳥取の食とその背景」及び「鳥取の食資料」を巻末に置く。 *この本は大正の終わりから昭和のはじめころの鳥取の食生活を再現したものです。