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第一容疑者 姿なき犯人 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: ハピネット
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クローズライン ★★★★★
テニスン警視が通ったたあとは草木一本数年は生えないというくらい、根こそぎ真実だけを見るもの呈します。最初にあったのはただの土塊体積層なのに、丹念に掘り起こしていく過程までを過不足なく追っていくから結びつく像に対して疑念を抱きようがありません。勧善懲悪が嫌いで悲しいのが好きなわけではないけれど、誰かを守るために誰かと喧嘩する人をみて得るもの学ぶことは意味のあることだと思う。機会があったら是非みてください。貸切の美術館で調度品展を眺めているのと同じことです。
すごいテレビドラマ! ★★★★★
面白かった!

ふと、BSを観ていたら、イギリスのテレビドラマでヘレン・ミレンが出演しているので、何気なく、そのままにしておりましたが、面白くて、2日連続見入ってしまいました。このイギリスのテレビドラマ、すごいです!

ストーリーは、 女性警部・テニスンは、高級アパートの建築現場で若い女性の絞殺体が発見されたと、知らせを受ける。しかし、その動機には、通常考えられる若い女性が絞殺されるものではない何かがあって。。。。

とにかく、練りに練られたストーリーテリングが、すごいです。そのメッセージは、戦争の悲惨さ、であって、それは、過去のものでもなく、今のイギリスにも、その影は、世界で、紛争が起こっている限り、つながっている、と感じさせられました。

このドラマの背景は、ボスニアの戦争で起こった、大虐殺などが複雑にからみ、現在ある戦争の影、そして、何十年と経っているけれど、未だに、過去の戦争を引きづりなからも生きているイギリス男性の老人(テニスンの父親)など、それだけでも、悲しい殺人事件が、戦争によって、更に拭えない悲しさを浮き彫りにさせていく。

強いメッセージで、脚本もよく、そして、役者陣も素晴らしい、とあれば、そのメッセージは、観客にとても深く響いてきます。本当に、すごいドラマです!普通の映画は、絶対、この面白さ、凄さには、かないません。

なんと、このドラマ、シリーズ物でした。今回は、第8弾で、7年ぶりだったそうです。これだけ、時間をかけているのですから、面白いのも、納得。丁寧に作りこまれたドラマなんですね。他も観たい〜!

DVD−BOXもあるな。。。う〜ん、悩む。。。
7年待った甲斐のある傑作に仕上がってます ★★★★★
本作は7年ぶりのテニスン復活に相応しい傑作だ。

前作から7年がたったこともあり、これまでの作風とは大きく違う点がいくつかある。
まず飛び込んできた印象は、映像の色調の変化だ。
冒頭シークエンスをはじめ全体的に明るくコントラストがハッキリしており、さながら「24」を彷彿とさせる。
これまでの、イギリス特有の天候にも似た、どこか暗く湿気のあるような印象が多い色調とは随分違う。
これは、舞台が現在の好調なイギリス経済を支えるの首都ロンドンであることとも無関係ではないかもしれない。
市内のランドマークを背景にした撮影シーンがいくつもあり、これまでより華やいだ作風へ変化している。
また、過去にも移民問題をテーマにした作品はあったが、今回ほど”政治”がカギを握るストーリーも始めてだ。
この二つの違いが交わることで、本作はこれまでになくスケールの大きな作品となることに成功している。

しかし、このシリーズの特長である、真犯人は誰かは結構早く予想がつくが、どうやって追い詰めていくのかが常に見せ所、というツボはキッチリ押さえている。
本作も、最後の最後まで落とし所が見えず、ギリギリまで画面から目が放せない。
相変わらずテニスンは猪突猛進で、容疑者に最後の追い込みをかける取調室での迫力と用意周到さは変わらない。
そして、事件の被害者への一徹なまでの慈愛、そして随所に散りばめられたシニカルなジョークなども。
あえて少々寂しい点をあげれば、昔のお馴染みのメンバーが顔を出さないところあたりか。

女性警官を主人公にした作品で、TVでも映画でもこのシリーズを超えるものは、今後出てこないのではないだろうか。
ヘレン・ミレンに改めて拍手を贈りたい。
正義のために闘う女性 ★★★★★
1991年から1996年にかけて製作された7作の前シリーズから、久方ぶりのジェーン・テニスン登場が嬉しい秀作ドラマ。
7年の時を経て、周囲から引退を迫られる立場にいるテニスン警視が捜査に乗り出すのは、ボスニアで虐待された過去を持つ姉妹の事件である。イギリス国内における移民事情、民族間の闘争などを背景に、真相究明に未だ衰えぬ情熱を傾ける警視の姿が描かれるのだが、今回もまた、見えない壁が彼女の前に立ちはだかることになるのである。
初登場の父親が語る少女の頃のジェーンは興味深い。そして、父親が体験した戦争の話は、やはり重く悲しい。
観る者を物語に惹き込むヘレン・ミレンの演技力、長時間飽きさせることなく魅せる作品の力に圧倒されるドラマである。