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日本文化の模倣と創造―オリジナリティとは何か (角川選書)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:山田奨治/著 出版社名:角川書店 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) シリーズ名:角川選書 341 発行年月:2002年06月 関連キーワード:ニホン ブンカ ノ モホウ ト ソウゾウ オリジナリテイ トワ ナニカ カドカワ センシヨ 341 にほん ぶんか の もほう と そうぞう おりじなりてい とわ なにか かどかわ せんしよ 341、 カドカワシヨテン カドカワグループパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐるーぷぱふ 0946、 カドカワシヨテン カドカワグループパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐるーぷぱふ 0946 著作権をはじめとして、現代の私たちは「独創(オリジナル)にこそ価値があり、模倣(コピー)は許されない」という価値観に縛られている。しかし伝統文化を振り返れば、個性豊かな表現は先達の芸や作品を模倣することから生まれてきた。西洋美術、浮世絵、写真、連歌、インターネット、マン
“模倣”は“創造”の素だと思います ★★★★☆
アニメ監督の押井守氏の、「上手に盗むこと」が大切であるという旨の発言を聞いたことがあります(テレビでの発言で、録画もしていないので、正確に同じではありません)。実際に制作する立場の人の考え方として、“模倣”“創造”について考える時、この言葉は非常に参考になります。
本書は、こういった実作者たちへの理論的バックアップになるものだと思います。
また、「模倣」を否定的な見方からのみ捉えるのではなく、その重要性を、絵画や写真だけでなく、日本の伝統文化を題材に述べています。現行の著作権法が権利者の利益を図るのみで、人類の文化という視点が欠けていると指摘しています。

コピーという言葉には複製という意味があります。そういった点で、コピーには誤解を招く要素もあると思います。そこで、私見ですが、コピーという言葉ではなく、模倣という言葉に統一した方が分かりやすいのではないかと考えます。
オリジナリティ神話を越えて ★★★★☆
今の私たちが生きているのは、オリジナリティを重視する社会である。そこでは、「個性」や「自分らしさ」が尊重され、模倣は「猿まね」「剽窃」として退けられていく。

しかしこの本を読むと、そのようなオリジナリティ重視の考え方(独創主義)がたかだか19世紀末から成立した神話であるにすぎないことがよくわかる。それまで日本でも西洋でも、模倣を軸にした豊かな文化が展開されていた。本書は、そうした「模倣文化」の豊かさを明らかにして、独創主義に代わる再創主義を提示する書である。

この本の長所は、単なる日本文化論を越えて、アメリカのハッカー文化やインターネット上のオープンソースにもきちんと触れている所だろう。また、「似ているとはどういうことか」という基本的な問題にまで踏み込んでいた点がよかった。著者の専門は情報学とのことだが、おそらく国文学者ではこうはならなかったはず。著作権制度の弊害を考えるためにも、ぜひ読んでいきたい一冊。