新・プロの音プロの技
★★★★★
まず、機材の選び方やヘッドホンでのモニタリングなど、色々勉強になりました。次の、フレーズによるベロシティの処理に関する部分はかなり目から鱗でした。DTMだけでなく、楽器を演奏する上でも、非常に役に立つお話が数個ありました。まあ、これを読むだけで音楽セミナー1回分は得をしたと感じたので読む価値ありだと思います。自分は趣味でDTMをやってるのですが、本を読んだあとは、明らかにサウンドが変わりました。
さらっと読める豆知識。MIDI打ち込みに特化
★★★☆☆
「真夜中の録音は音が良い」そうです。
周囲の人が寝静まって、電気をあまり使わなくなると音が良くなる(リバーブの広がりや音の分離がはるかに良くなる)そうです。
「近所に電気を使う人がたくさん密集してるような環境で、夜中に録音って近所迷惑だ」と思いました。
うちの場合だと、隣近所は平日昼間の方が在宅していない方が多いので、むしろ昼の方が良いのでは?とも思いました。
最初の項から、こういう類の豆知識がいろいろ書いてあります。
「電源プラグにも向きがある」ってのは初耳で、本書の通りにテスターを買ってきて極性を調べましたが、本の通りには出来ませんでした。
これら、ちょっと?なのもありますが、豆知識はさらっと読めて実践的で良かったです。
入力関係については、MIDIに特化しています。というかMIDIのことしか書いてません。
MIDIでのベース音やギター音の入力法にはほとんどページをさいていないので、クラシック風の音楽(RPGのBGMのようなの)をMIDIで作りたい人には役立つでしょう。
ベロシティーやデュレーションが数値で書かれてたりしますので、MIDI重視の人向けでしょう。
面白い
★★★★★
同著者の「音を大きくする本」が大変面白く、参考になったのでこちらも読んでみました。
こちらもDTM向けの実用書ではあるのですが、PCの前に備えて参考書とするは勿論、
本としても楽しめる内用でした。
流れを追って音楽を続けている方には物足りない部分があるかも知れませんが、DTMから音楽製作に入った人や、なんとなくDTMを続けている、という方には非常に参考になる内容だと思います。
なんとなくDTMを続けていて、ソフトウェア的な解説ではなく、音楽理論的に一歩踏み込んでみたい、と思っている方に程よい作りだと感じました。
脱初心者に向けて、非常に優秀な一品だと思います。
時間に余裕のある方に
★★★☆☆
他のレビュアーさんがおっしゃるよう、それぞれテクニックが簡潔に述べてあり、即戦力になる本という印象を持ちました。
ただ、和声を独学で勉強しており、DTMを6年やってきている自分としては、全体的に物足りない内容でした。また、テクニックも時間に追われる一般的なプロの方でしたら、作業量の増えるようなものばかりで、現実的ではありません。
以上よりお薦めできる人は
・DTM初心者
・和声を勉強されていない方
・プロを目指されていない方(1曲1曲に時間をかけられるアマチュア)
・音作りには慣れているが打ち込みは苦手という方
です。
完全にDTM用の本
★★★☆☆
「自宅録音派」向けの本のように書かれていますが、完全にDTM(打ち込み派)のための本です、一切「録音」については書かれていません。
DTMを始めて、あと一つ音に納得がいかないという方が読むと良いと思います。
(このレビューはいい本、悪い本ではなく、あくまでも「DTM用の本である」ということの報告です)