本書の核心は英文を読む際の基本作法（盲点になりやすい）とでも言うべきものです

すなわち、英文読みとりの際には、
まず単語や句・節レベルでの品詞を意識する
次に「品詞と文型のルール」にのっとって文型を確定する
最後に英文の意味を確定する、という作法です　　　　　

著者は本書の中で、品詞と文型の関係のルール、文型を見抜く実践的なルール、
文型がいかに英文を正しく読み取るために重要か、
英文読解に重要な文法項目についての品詞と文型を意識した説明や、
見分けのコツ等などを具体的かつ実戦的に解説しています

対象は高校レベルの英文法を一通り終えたぐらいの人かと思います
網羅的な本ではありませんが、本格的な英文解釈本や構文学習本へ進む前の段階として
本書で「品詞や文型から英文を読みとるアプローチ」を身につけておくことで
未知の英文を読む際に意味がとりにくい場合に自力で構造を考えて読む基礎力が
つくと思います　　薬袋氏の品詞分解の本などもありますが、
本書の読みやすさとまとめ方は、より多くの方にとってフレンドリーなものだと思います　　

とても良い本だと思いますがあまり書店で目立ったところに置かれていないようです
本書に載っている英文読解の基本作法は全ての中高校の英語の先生に指導標準として
もらいたいぐらいの大切な基本だと思います
　　

文型の確認から始め、英文読解において、つまづくポイントを項目ごとに網羅している。例文もたくさんついており、定着度がアップする。さらに各項目の最後には、練習問題がついており、他の参考書に勝る詳しい解説がついている。英語が苦手な人も十分理解できるように配列し、語彙力が飛躍的にアップするちょっとした技ものっている。ここまで受験生や生徒の気持ちを考えて書いた参考書は他にはないであろう。まさに最高の良書といえよう。

　最初に一言。「ゼロからスタートしてたった三ヶ月で．．．」と書いてありますが、これ、
大嘘です。なぜならば、英文を読めるようになるためには「本質を捉えた上でのしっかりした構文知識」が不可欠なのにもかかわらず、この本では英語構文の表面上のことのみしか書かれていないからです（それをさも「裏技」とか言いながら．．）。要するに、もっとも大切な「根本」とか「本質」といった事について、一切触れていないのです。こんなんで英文が読めるようになるはずがありません。よってこの本はお勧めできません。　そこで、今、英語が苦手で読解問題だけでもなんとかしたい！！と思ってらっしゃる方のために、私が見聞きした範囲での「お勧めの本」を紹介しようと思います。（よかったら参考にして下さい。）
「ビジュアル英文解釈パート１」、「基本はここだ」、「必修英文問題精講」。

英語初心者がまず手をつけるべき一冊。

基本はここだ。よりも解説が詳しく初心者が無理なくすすめられるような親切な英文解釈本。
きちんとやり終えることができれば、英文読解の基礎を固めることができるだろう。