Both Sides of the Gun
価格: ¥1,100
2枚のディスクに分けられているが、この18曲は合わせて一つにすることもできただろう。ここにハーパーの美的感受性が現れているといっていい。ばかみたいに長ったらしいアルバムを避け、生で過激なロックとバラードとを分けたのだ。彼のバンド、ザ・イノセント・クリミナルズとともにGet It Like You Like ItやEngraved Invitationをローリング・ストーンズやExileと歌いまくる。現代の熱情である。彼らの見事なまでに研ぎすまされたインタープレイは、最後の曲Serve Your Soulを高らかに舞い上げる。もう一つの、静かな方のディスクは、かすかにフィンガーピックされたギターがストリングスに包み込まれ、出だしからクリアに方向の違いを明らかにする。2枚に分けられたディスクは、いろんな部分で劇的なまでにコントラストをもち、独自の主張をしている。ハーパーは様々な影響とジャンルをますますその腕でしっかり抱きしめている。歌詞は、政治から彼自身のエモーショナルな告白にまでおよぶ。