「少年犯罪の残虐化」「非行の増加」などという言葉を聞くにつけ、そうさせてるのは大人じゃないかと思えてしかたない。大人の置かれてる環境がツライものなら、子どもにとってもツライものに決まっている。
あとがきの中に、少年たちに、写真を撮らせてほしいと頼んだときのエピソードがある。「変質者だ」とかなんとかいって騒ぐ子どもたちを目の前に、橋口さんはこういうのだ。
「僕はきみたちの目の前にいるじゃないか」。――かっこいい。
そういえば私もこの頃色々考えたりしてたなぁ~って思う。
今になれば子供子供って思うけど、あの頃は自分自身ではしっかり
一人の人間であるという自我が備わってた。
少年犯罪が起きるたび、怪物のような扱いを
受ける子供たちだが、そうではないそう言いたかった。
子供というのは、わけのわからない対象などではなく、今の自分と
必ず繋がりのあるもの。これを読んですっきりした。