ブレッソン、キャパ、フランク、スミスなど好きな写真家を上げるときりがないけれどその中でも僕が一番好きな写真家がこのアンセル・アダムズである、彼はキャパやスミスのように自分の命にもかかわるような現場で撮影していた報道写真家ではないまたブレッソンやフランクのように決定的瞬間だとか人物のスナップ写真において名をはせたのではなく、風景という限りなく大きな被写体に向かうことによって名声を勝ち得た。ヨセミテ国立公園を撮り続け、住まいまでそこに移した。」
彼の写真はまさに風景写真の究極と言っていいだろう。これが僕たちが生きる地球なのか?と思わせる、スケールの大きいその一枚一枚は見ているものに大きな力を与えてくれる。この写真集もそんな魅力的な写真を堪能できる。アダムズ自身の撮影コメントもありうれしい。
たくさんの巨匠たちがいるが僕としては前にあげた人たちは名人である。アンセル・アダムズこそが真の巨匠である。