自虐的な癒しをもたらす珠玉の替え歌たち
★★★★☆
テレビゲーム「ピクミン」のCMソングであるストロベリー・フラワーの「愛の唄」は、その物悲しいメロディーと自虐的な歌詞が逆説的に癒し効果をもたらす曲である。2002年刊行の60ページ強の本書は、この歌の替え歌集であり、朝寝坊、女子高生、OL、主婦、サラリーマン、証券マン、官僚、ホームレス等々の立場を風刺的に歌っており、読みながら苦笑を禁じえない代物である。「愛の唄」をこよなく愛するファンには一読をお薦めする。なお、最近の「ピクミン2」のCMソングであるストロベリー・フラワー「種の唄」も現在ブレーク中らしいが、これは童謡「コガネムシは金持ちだ~」の替え歌である。本書のような替え歌集は出るんだろうか?