いくら児童書だからといって・・・
★☆☆☆☆
例年通り埼玉県学校図書館協議会の夏休み推薦図書のリストから当書を選びました。
ぐずぐずと1週間かけて読み終わった娘に借りて読んでみました。
なるほど、ストーリーが冗長で、読み進めるのが苦痛にさえ感じられました。(妻も同一意見)
読書好きな娘のノリが悪いのも無理はないと、納得してしまいました。
しかも、主人公の人物描写が薄っぺらいので、読者にこれから起こるであろう人生のいろいろな壁を乗り越えていくための、知恵を導くような感想文を書かせるようなストーリー展開ではありません。
多読、乱読の一冊としてはいいのかもしれませんが、読書感想文を書かせるような深みはないと言えます。
なぜこの本が埼玉県学校図書館協議会の夏休み推薦図書になったのか、理解できません。
かわいい挿絵だけが救いといえます。このイラストは秀逸です。
大方の小学生は、わが娘同様、このリストの表紙を見て読む本を決めているようです。
現在品薄なのは、このイラストのおかげと言えるかもしれません。