道草散歩で草花を愛でる
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主な舞台は著者の住む長野の里山や野原です。
草花観察が楽しくなる次のようなことが記されています。
アズマイチゲやマムシグサの開化の様子。早春期植物(春の妖精・・落葉樹の葉が茂る前の早春に林床でいち早く芽を出し花を咲かせてはかなく消えてゆくカタクリ、エンゴサク、イチリンソウなどの草花。)の話。
虫媒花の植物が、花粉を同じ種類の別の花に、いかに虫や鳥に運ばせるかの工夫。
この中でハチやハナバチのほうがアブやハエより採蜜の器用さ、学習効果とも優れているが、アブやハエも利用の仕方があり、また夜咲く花には匂いで虫を呼び寄せるのもあるなど。