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ウィニング・デイズ (CCCD)

価格: ¥1,500
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
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   自信をなくしかけているのか、新たな方向性を模索しているのか。いずれにせよ、シドニー出身のザ・ヴァインズによるセカンド・アルバム『Winning Days』は、やっかいな二重性に足を引っ張られている。輝かしい反逆ロック・アルバムだった前作『ハイリー・イヴォルヴド』の活気とたたみかけるようなフックを取り戻している一方、活動開始からすでに10年を経て、生ぬるい小品や魂の感じられない即興演奏を量産するようになってしまっているのだ。

 「Ride」、「Animal Machine」、そして大まじめな絶叫ソング「Fuck The World」は、唇をめくれ上がらせて歌うニューヨーク・ロックのコピーとして上出来だ。強烈なギター・プレイは聴く者の腰を動かし、黄色い大合唱を呼び起こすだろう。中盤に差しかかる頃になると、ギラギラとしたホルモンはほとんど感じられなくなり、ビートルズ風の明るく軽快な作風(「She’s Got Something To Say」)、オヤジ風のノリ(「Rainfall」)、微笑ましい戯言(「Sun Child」、「Winning Days」)がそれに取って代わる。「Autumn Shade II」は掛け値なしに素晴らしいと言える唯一のトラックだ。前作の威勢のいい反逆精神を彩っていた、どことなくサイケデリックな息遣いが復活している。単純に『Highly Evolved』を繰り返さなかった点は評価できる。だが『Winning Days』は、ザ・ヴァインズの真価はラウドなチューンにしかないのだろうかという疑問を少しばかり残した。(Dan Gennoe, Amazon.co.uk)