英語学習者は例えば「読む」は、リードと知っていてもつづりが思い出せず確認するために和英を引くことがあります。この辞書は基本的なレベルの英語（最重要語約460と基本語約1000）は赤でしかも2倍の大きさの見出し文字となり、大変探し易くなっています。
私は5年の息子の英会話の宿題の時のつづり調べ用に絵辞典では使いづらく購入しました。編者は訳語も難解なものを避け中学3年間で習う1050語レベルのものでできるだけ表現するよう心がけたそうです。とにかくページが読みやすくて簡単な辞書です。こういう辞書が一番使い易いのです。

また読むの項目にはread〔リード〕と発音の仕方がカタカナ表記であります。発音記号ではないのですが、「リアド」と読むよりは良いのではないでしょうか。私も中学時代はカタカナ表記に助けられました。ページ数はすべてアラビア数字のほかスペルアウトしてつづりが確認できます。入門期には助かるでしょう。
文中の漢字については睡眠、押すなどには読み仮名があります。経験、疑問詞などには読み仮名はありません。見出しはひらがなですから単純な辞書引きには小学生でも十分使えると思います。

初学者を対象としていますので経済協力開発機構（OECD）とかワシントン条約（Washington　Convention）はどう書くかという学習段階になれば当然辞書を替える時期でしょう。英検3級合格するまではこのレベルで十分だと思います！

巻頭口絵には手紙の書き方、トラベル英語、日本の紹介などカラーページがありなかなか面白そうです。中は2色刷りで写真、イラスト、基本表現、ミニ会話があったり、イラストに吹き出しをつけて「believeは進行形にしない」と書いてあったり他社の辞書より構成がとても楽しいです。巻末には授業で使う英語表現、変化形の作り方、不規則変化表がありこういう基本事項はどの辞書にもあるのかもしれませんが、便利だと思います。

家には、和英辞典が何冊もあるのですが、中学生の子供が同じシリーズの英和辞典と揃えたいというので購入しました。
カラー刷りのトラベル英会話、日本の文化も楽しく読むことができます。
私の中学時代にこんな楽しい和英辞典があったら良かったなぁと、うらやましく思ったくらいです。
基本表現、ミニ会話もわかりやすく、小中学生のみならず、もう一度英会話を始めたい方も是非！