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サウンド・オブ・ミュージック (Modern Classic Selection)

価格: ¥1,836
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文溪堂
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家族の愛と尊厳 ★★★★★
この本は主人公マリアとフォン・トラップ・ファミリーの自叙伝の前編に当たり、オーストリアを中心としたヨーロッパでの体験談とアメリカ亡命前夜までが記され、渡米以降の家族の生活については続編になるもう一冊に収められている。谷口由美子氏の訳は常に平明で文面にマリアの敬虔だが、機知に富んだ明るく積極的な人柄が滲み出ている。また専門用語については注釈が見開きごとに設けられ、読者が読んでいるページですぐに理解できるように工夫されているのも特徴だ。ここでは修道院で慎ましく生涯を過ごすことに何の疑問も持っていなかったマリアが、トラップ男爵の7人の子供達の家庭教師から男爵夫人となり金融恐慌による破産、男爵の反ナチ思想からの苦悩と亡命に至る不穏な出来事が回想される。そうした時期を通じて、彼らのささやかな楽しみだった趣味のファミリー・コーラスがヴァスナー神父と名歌手ロッテ・レーマンの協力を得て、奇しくもザルツブルク音楽祭で優勝してからはプロの合唱団として全ヨーロッパでの演奏活動を始める事になる。またオーストリアのクリスマスや復活祭、そして夏のバカンスなどの歳時記についても詳しく描写されていて、当時の彼らの生活を余すところなく伝えている。最後の章で男爵は軍人としてドイツに貢献することを拒み、家族も全員一致でヒットラーの前で歌わない決意をする。危険を冒してさえも自分達の尊厳を貫くことを選んだ固い意志が、その後の彼らの運命を方向付けることになったのだ。
一気読みしました! ★★★★★
読みやすい文章(翻訳もよかったのでしょう)に引き込まれ一日で読み終わってしまいました。映画「サウンド・オブ・ミュージック」が決して誇張されたものでなく、善きキリスト教徒マリアの本質を描いたものだったことがよくわかります。時代が時代だけに苦労の連続だったでしょうが、弱音を吐かず、努力を惜しまず、前向きに生きるトラップ一家から少し勇気をいただきました。
実話だったなんて! ★★★★★
あの名作「サウンドオブミュージック」の魅力的なマリア先生が
実在した人だったなんて!
映画の中の、修道院内での困ったチャンぶりの描き方が大げさな話ではなく
実話に近かったのが、なんだかとても嬉しく思えました。
大好きな映画が、より立体的に感じられるようになった気がします。

映画の方では音楽的なことが強調されていましたが、

(ミュージカル映画だから当然ですけど)
本の方では宗教的なことが、つよく印象に残りました。
マリア先生はもと修練女ですものね。

余談ですが、映画「サウンドオブミュージック」に実際のマリアが
出演(というほどでもないですけど)していることが、
DVDの音声解説を聞くとわかりますよー(^^)

真実のサウンド・オブ・ミュージック ★★★★★
あの映画が実際の話をもとにしているときいて探しました。絶対作り物だと思ってたシーンも本当でびっくり。
映画とは違った魅力がありました。映画のほうが躍動感はありましたが、こちらも波乱万丈という感じです。
ほんもののトラップ大佐が思ったより素敵だなあと思いました。
映画版が気に入った人なら ★★★★★
「わたしたちがある行動を起こすのを神が望んでいらっしゃるとしたら、それにともなう障害を乗り越える手伝いをしてくださるはずだ。いつもそうなのだから、わたしたちは、神を信頼してついていけばいい。」(P245)というマリアの言葉のとおり、無邪気とも思えるほど「あとのことは神様が必ずよくしてくださる」と信じて進んでいく一家。といってもあのマリアですから、周囲に笑いを巻き起こさないわけがないのです。
また、ヨーロッパのカトリックの人々の生活が生き生きと(そして愉快に)語られているのも、おもしろいところです。キリスト教入門としても好著(教理ではなく「キリスト教徒って結局どうよ?」がわかる本です)。