子供たちって、ごく自然に、こんな風に「どこまでがそら?」とか「みみずのかおはどこ?」とたくさんの「?」をみつけていくのでしょうね。それをどういう風に片付けてしまったのかはいつのまにか忘れてしまっても。
子供の出会った「?」には、きちんとした答えの出ないものも、いくつもの答え方が出てしまうものもきっとあるでしょう。このカエルくんのように、考えているうちにどんどん違うことを考え出してしまったり、しり切れトンボになってしまったりすることもあるでしょう。それでも、できるだけまじめにいっしょに考えてみるのがいいのだと思います。「ぼくはきみ?」「きみはぼく?」と考えていき、「ぼくがいるからきみなんだ」と、ほんとにこのカエルくんのように気づいて欲しいもの。そしてさらに、それを伸ばして欲しいもの。なにより、楽しく考え続けて欲しいものです。
哲学って、こういう処から始まっていったのかもしれない、こういう疑問にきちんと向き合っていくのが哲学なのかも。考えるって・・・。可愛くってやさしいのに、なにか深い。
大人だって、カエルくんに考えることをもう一度考えさせられてしまう本です。