ライトの家で不思議なのは、これだけ装飾的でありながら、非常に実質的な機能を内包しているということです。以前、マリン郡の庁舎を訪れたときその斬新なデザインにもかかわらず、きちんと機能的なオフィスが方形にいくつもとられ、30年近くたっても現役の庁舎として十分に使われていることに驚かされました。
残念ながらライトの住宅には、まだ入ったことはありませんが、写真や図面を読んでいく限りかなり機能的に出来ている、家族にフィットするであろうことは想像できます。
この本は、そんな私の「いつかはせめて泊まってみたいライトの家」という夢を一瞬かなえてくれる絵本のような写真集です。