この本、文章が少なく、イラストが多く、
また、読者が自分で書き込む空白が多いです。
　自分の意見、考え方、権利を適切に主張できるようになるための
練習のためのワークブックです。
　要するにアサーション・トレーニングの本です。

　一応、小学生を対象にしているため、例えば、
・　友だちを選んだり
・　服そう（洋服）を自分で決めたり
・　どんなものを買うか決めたり…ってテーマが出ています。

　あなたが（他人から）批判された場合の選択肢として
・　よろいを着る
・　リラックスする
・　何を信じるか決める
　「これは誰のメッセージ」と自問自答したり、
無責任な他人の意見（評論）をふるいにかけたりしていいわけで、
あなたがあなたの専門家ということです。
　
　あなたらしく生きる方法は
・　自分を好きになる
・　正直になる
・　気持ちを率直に話す
・　他人をコントロールしたり、他人にコントロールされるのをやめる
　と書いてあります。

（目次）
第１章　「ネズミ」と「怪獣」と「あなた」について
第２章　あなたのなかの力
第３章　あなたの権利と責任
第４章　欲しいものを欲しいと言うこと
第５章　「ノー」と言うこと
第６章　批判されたら
第７章　ほめられたら
第８章　あなたらしく生きる

　外見は子ども向けですが、
内容は大人にも役立つ価値あるものだと私は思い、
おすすめさせていただきます。

子供向けのアサーティブトレーニングの本です。わかりやすい言葉を使って語りかけるような文体です。自分で書き込めるワークブックになっています。著者が８歳から１２歳向けのテキストとして使ったものだそうですが、中学生くらいでも充分使えると思いました。最近見た小学校低学年向けのNHKの教育番組では、アサーティブトレーニングを扱っていました。親世代の学校教育ではなかった内容ですよね。いったいどういうものなのか肌で感じられるので親が読んでもいいと思います。子どもへの言葉がけの参考にもなると思います。あくまでワークブックですので、アサーティブトレーニングについての知識を得たい場合はおすすめできません。どんなものなのか体感するとか、子どもと一緒にアサーティブトレーニングをやってみたいとかいう方にはおすすめです。