困ったハリーの表情の移り変わりが、やっぱり笑わせてくれます
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「ばらのもようのセーター」をプレゼントされた「くろいぶちのあるしろいいぬ」のハリー。どうしても似合わないから、こっそり捨てようとするけれど、そのたび誰かが忘れてるよ、と持ってきてくれて、がっかり。すると、ほどけ始めたセーターの端を鳥がくわえて…… 。
好きじゃないセーターを着せられたハリーの不満顔、捨てたぞ!っと思って喜ぶ、ちょっとずるい顔、戻ってきたセーターにがっかりする顔…… 。どれもおかしくて笑ってしまいます。子ども二人と同じ大きさに描かれているハリーは、本当に人間の子どもそのもの。でも、それもこれもみんながハリーを大好きだから。
最後は、とてもほほえましい終り方で、家族っていいものだなあと思わされる傑作シリーズです。
クリスマスにぴったりの絵本。ハリーの気持ち、子ども達にはわかります。
★★★★★
“ハリーは、くろいぶちのある しろいいぬです。”
そこから、お話ははじまります。
50年も前の絵本なのに、いまも、子ども達はハリーが大好き。ハリーのシリーズはどれも人気があります。ハリーの気持ちは子ども達の気持ちなのでしょう。
お誕生日に、大きなバラの模様がいっぱいついたセーターがおばあちゃんから届きました。ぴったりのほかほかセーター。でも、ハリーは気にいりません。「こんなセーター、すてちゃえ大作戦だ」。でも、何度すててもセーターはもどってきます。ああ、バラのセーターを着たしょんぼりハリー。あれ、毛糸がほどけてるぞ・・・・・・・・。ハリーのかおをみてください。びっくりしたりわらったり、なんてうれしそうなんでしょう。あれ、バラの模様のセーターは? 大変、おばあちゃんがやってくるのに、どこをさがしてもセーターはありません。どうしたのかな? ヒ・ミ・ツ。ハリーにひっぱられて、公園へお散歩にいったおばあちゃんと子ども達。そこには・・・・・・。みんなわらってる。ハリーもしっぽをふっています。
クリスマス、またセーターが届きました。ハリーはとっても気にいりました。どうしてかって?それは・・・・・・ハリーにぴったりの模様だったから。ハリーの気持ちは、子ども達の気持ちです。プレゼントをめぐる、落胆と悲しみと喜びと。
グリーンと淡いオレンジとグレーに近い黒。たった3色で描かれた世界は、やさしくて温かです。こどもたちも見守るおとなたちの表情も穏やかです。子ども達がハリーのシリーズが大好きなのは、そこにヒミツがあるのかもしれません。どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
セーター
★★★★☆
ハリーは、おばあちゃんから、好みでないセーターをもらいました。
あの手この手で捨てようとしますが、上手くいきません。
そんなハリーを救ってくれたのは、小鳥さん。
かわいらしいオチがハリーらしくていいですね。
五歳の子どもに読んでみました。
「どろんこハリー」で、ハリーファンになっていたので
ニコニコしながら聞いてくれました。
ハリーはみんなを傷つけたくないんだけど。。。
★★★★☆
プレゼントをもらったハリーはそのプレゼントが気に入らない。恥ずかしくてしょうがない。でも、みんなを傷つけたく無い。だから、鳥がプレゼントのセーターを解体してくれた時は嬉しくて仕方が無い。でも、また、みんなの前で申し訳無い気分になる。なんだか、少年の気持ちを代弁しているような感じがしました。
ハリーの次なる活躍は?
★★★★☆
どろんこハリーの続編です。ハリーは家族が大好き。大好きだから悲しませたくはないけど嫌な事は嫌・・。なんだか子供って皆そうですよね。今回はもらったセーターの柄が気に入らない。そのセーターはさてさてどうなるか?セーターの行方が意外で可愛いんです!50年代の古き良きアメリカの町並みなどもハリーシリーズの見所です。