その他の曲は、多くがラマゾッティのお得意の分野だ。あの鼻にかかった声が「Un Segundo De Paz」や「Piedra Pequena」といったポップな小品を独特なものにしている。これまでのシルクのようなつやを感じさせるプロダクションと引き換えに、アコースティックな要素が増えている。ラマゾッティの心のこもった歌い方とあいまって、親密さを増した仕上がりとなった。
ところで、くれぐれも誤解のないように言っておきたい。ラマゾッティは本質的にポップ・シンガーなのだ。本作がこれほど巧妙なポップ・アルバムになったのは、何ら非難されるべきことではない。(Joey Guerra, Amazon.com)