１２歳のおにいちゃんは、力持ちでケンカも強くて怖いものなんてぜんぜんない頼もしい存在。
そんなおにいちゃんに憧れる弟の気持ちが、すごくよく伝わってくる絵本です。
自分の友達と遊びたくて、妹をみそっかすにしてしまったこと、そして、お兄ちゃん、お姉ちゃんがほしいと言って母を困らせ、一晩中泣いたことを思い出しました。
お兄ちゃんの気持ちで読んでも、弟の気持ちで読んでも、それぞれに楽しめる絵本だと思います。
１９９５年度エクスプレッセン・ヘッファクルンペン賞受賞（スウェーデンの夕刊紙エクスプレッセンが選ぶ、その年に一番おもしろかったこどもの本）作品です。

年の離れたお兄ちゃんて、弟妹には身近なヒーロー。
力も強いし、なんだって知ってるように見える。
すぐ友達と出かけちゃうけど、時々は振り返って優しくしてくれるしね。
小さな私にはとっても信頼しちゃう存在だったなぁ。
忘れてた気持ちを思い出させてくれた一冊です。

もちろん子供たちにも読んで欲しい。

お兄ちゃんはこんななんだ、弟はこう思ってるんだ。
お互いのこと、ちょっと考えて思いやりのある子になって欲しい。
お勧めの一冊です。

そして、弟だって段々いっちょ前になって来るぞ！
「おにいちゃんといっしょ」ウルフ・スタルク
あわせて読んでみてくださいね。

おにいちゃんといつでも遊びたい弟。
弟はかわいくて遊んであげてもいいんだけど、自分の友達が優先されるおにいちゃん。
弟を邪険にしてしまったことをちょっぴり反省しているおにいちゃん。
おにいちゃんが自分をほったらかしにしていたことに気づいていても、
おにいちゃんを信じていたい弟。

我が家と同じです。（うちは兄妹ですが）

二人に同時に読み聞かせをしたら、二人とも神妙な顔つきで耳を傾けていました。
きっと、お互いの気持ちをすこ～し理解できたのではないでしょうか。

兄弟に仲良くして欲しい方におすすめの一冊です。