一世紀経っても変わらない人気を誇る、「シャーロック・ホームズ」。
推理小説と普通の小説を足して2で割ったような文体と、
独特のドイル節で確固たる地位を築いた名作の、第一作。
もともと読みきりとして書かれていたので、その後のシリーズとの
相違点(ワトスン先生の傷の場所とか)があったり、話の終わらせ方が
一話完結的なものだったりとイレギュラーなものになっていますが、
ホームズの独特な人柄や捜査方法、言い回しがすでに初回から
構築されており、何度読んでも十二分に堪能できます。
濃霧漂うロンドンの街をはこびる犯罪。それに果敢に挑むホームズ。
やっぱり、何度読んでもあきませんね、こりゃ。