宇宙の蒼い空間に浮かぶ丸い球体の背景にいくつもの星が散りばめられた絵が表紙になっているこの本を開くと、どこまでも壮大な世界があらわれてくる。全体的にブルーのトーンの絵が多いのだけれど、どの絵にもあたたかいひかりが溢れているようだ。葉祥明さんの絵を見ていると、なぜかずっとずっと昔、自分が何があったか覚えていないけれど、嫌なこととか、悲しいことがなかったようなときの記憶に触れるような感覚がする。
絵に添えられた言葉は、とってもスピリチュアルなもので、自分という存在が近しい人との関係だけではなく、ずうっと大きな存在とのかかわりの中で存在する自分について語られています。あまりにスケールが大きいのでこの言葉がスッと入るかどうかは、人によると思います。
「今日、あなたはだれかにやさいしいことばをかけましたか?
今日、あなたはだれかにやさしくほほえみましたか?・・・・」
読んでみて、ふと、心にとまった言葉です。