サンタクロースおことわり!?
★★★★☆
大きな洋館の煙突には「サンタクロースおことわり」の貼り紙が・・・。なぜ?誰が?
この洋館にたった一人で住んでいる幽霊の男の子と、ここへ引っ越して来た女の子の不思議なお話。
本書では女の子とお母さんは二人暮しで、お母さんは生活を支えるために夜遅くまで働いています。そのため女の子は寂しい思いをしていますが、幽霊の男の子とのふれあいで女の子に笑顔が戻ります。
多くの児童書で見られる、両親があたりまえに揃っていて子供たちが主人公という設定は、実は「あたりまえではない」のだと意識して本書を読みました。少しずつ母子家庭や父子家庭に配慮した作品が増えつつあることは歓迎すべきことです。近年、多様化してゆく家庭環境に合わせて、「児童書の常識」も変わってきたのでしょうか。
絵も可愛いしストーリーも温かい
★★★★★
コロボックルさんの絵に惹かれて手に取ったのですが、読んでみたところ内容もとても良かったです。ストーリーは「古い洋館にママと女の子の二人家族が越してきた。ママはお仕事で忙しく、女の子はクリスマスも一人ぼっち。そんなとき家に住む幽霊の男の子と会って・・・」という展開。最終的には「もう一人でも寂しくないよ」って感じかな。忙しいママさんは子供さんへのプレゼントにしてはどうでしょうか?うちの子にも買いましたが、友達のお嬢さん(保育園通い)にプレゼントしたところ、とても喜ばれました。
私も働くママとして・・・
★★★★★
主人公の女の子のママはレストランで働いているので、クリスマスは忙しく、一緒にいれないので、クリスマスが大嫌い。でも、この年のクリスマスは小さな男の子が"ステキなプレゼント”をくれます。女の子にとって、頑張って働くお母さんは宝物です。私も仕事が忙しくてなかなか相手にしてあげられないことも多いけれど、なんだかこの本を読んでうまく言い表せないけど、ジーンときました。