癒されました
★★★★★
ユーモアたっぷりで童心に帰れる作品。
挿絵が可愛いです。
特にジジの腹巻き姿は微笑ましい。
キキは芯のしっかりした強い子です。
人生のヒントを得られる大人の童話といった内容でした。
ジブリ作品とは少し違います
★★★★☆
今更ながらですが、ジブリ作品の原作ということで興味を持ち読みました。
しかし、ジブリ作品から受けた印象とは少し違う印象をうけました
こちらのキキの方が、少し我儘で、少し勤勉な気がします
とんぼとキキは、まだ知り合ったばかり
お互いに気になる存在のようだ
今後の展開が気になります
魔法=個性?
★★★★★
今まで、ジブリアニメのイメ−ジでできあがっていたのですが、
原作を読んで、少し違った世界に出会うことができました。
「魔法」「魔女」といえば、いささか神秘的なものを感じますが、
お話のなかでは決してそうではありません。
むしろ、今まで持っていた偏見のようなものとは全然違うイメ−ジです。
キキが使う魔法は、いつも日常の生活の中で突然起こった困った出来事を助ける形で使われています。
まさしく「魔女ってね、時計にさす油みたいなものよ。いてくれると町がいきいきするわ。」なのです。
また、この物語は、魔女と普通の人間という異なった者が、
うまく溶け合い、交流しながら、ふつうの日常生活を送るという世界を描いているところに、興味が引かれます。
困ったことを助けることによって、周りの人たちとの関係を広げていく。
そして自分も成長していく。こんな「魔法」があったら本当に素晴らしいことだと思います。
原作者はこう語っておられます。
「誰でも魔法をひとつは持っているんです。
空を飛べたり、姿を消したりすることはできなくても、
自分が好きなことで生きられれば、それは魔法になる。
そんな気持ちを込めて、私はこの物語を書き続けてきました。」
つまり、「魔法」とは、
それぞれの人が持っている「個性」とでも置き換えることができるのではないでしようか。
それぞれが違った「個性」を持ち、互いに助け合い、認め合いながら、成長していく社会を、
この物語は描いているようです。
すでに英語、イタリア語、中国語、スウェーデン語版も出版されているようですが、
日本の創作児童文学として、大切にしていきたい一冊です。
アニメの方が有名かもしれませんが
★★★★★
私はこっちの方が好きです
こっちのキキは沢山沢山お友達が出来て
どんどん成長していきます
アニメと比べるとお姉さんみたいで落ち着いた感じがあります
シンプルな魔法
★★★★☆
言わずと知れた、魔女の少女の物語。
何度でも読み返したいし、読み返せる。色あせることがない。
ワクワクやドキドキ、そんな陳腐な言葉だけじゃ表しきれない。
出てくる「魔法」がシンプルで優しいのが良いのだと思う。
ほうきで空を飛ぶ事と、くしゃみの薬をつくること。
人を攻撃してしまうようなものは何もない。
たった2つの魔法で世界が色付くのだから不思議。
昔はたくさんあった魔法は闇がなくなったから消えていった。
そんな背景が現実とつながってる気がする。
たしかに、どこもかしこも明るくて、
闇ってなかなかないな、と考えさせられてしまった。
私たちもたくさんの何かを闇と一緒に失ったはずだ。
もしかしたら「何か」は魔法なのかも・・
シリーズを読み進めていくうちに
キキもジジもトンボさんも少しずつ大人になっていく。
私はジジが離れて行ってしまう日が近づいている気がして少し怖い。
「魔女の血が飛ぶ」
とんぼじゃないけど、ゾクゾクさせられる。