心の読み聞かせ
★★★★★
「かまぼこの板に弟のへたくそな字で … 」読み終えたとき、生徒はしーんと静まりかえり、一言も口を開かず、感想を書き始めます。ふだんおしゃべりの止まらないような生徒でも、自分の思いを書くのが苦手な生徒も、この本に限り、読み終えると「考え深い顔」になります。心に訴えて来るものがあるのです。生徒一人ひとりに「感動」の場面が違います。そうなんです。それくらい、心の打つ場面がちりばめられている作品なんです。「今どきの子は!」と言われますが、まだまだ捨てたものではない!と心から感じさせてくれる本です。童話作家とような「さだまさし」さんの素敵な物語です。