お話の展開がなかなか面白くて、お話の最後の所ではしてやられた〜。というかんじでした。これじゃ〜どんなお話かわからない？いいんです。そのほうがお話を愉しめますから。でもひとつアドバイスしておきます。涙もろい方はハンカチまたはティッシュを用意しておくことをお薦めしますよ。

　４年生の桃子の学校では、運動会のクラス対抗リレーは別名「校長先生におねがい」と呼ばれている。優勝したクラスは何でも一つ、願い事をきいてもらえるのだ。だからリレーの選手は責任重大で、誰もやりたがらない。結局、鈍足の桃子のところまで、お鉢が回って来てしまった。
　いつものように用務員の仙さんのところへ泣きつきに行った桃子は、一晩だけ、仙さんが学校にうめた「流れ星」に勝利をお願いしてもらう。他のクラスの子だって勝ちたいんだから、一度だけ。
　でも、それが仙さんに会った最後になった。
　そして、怒濤の末始まった運動会で、皆で最後に願ったこととは。
　「にんきもの」ほどのノリはありませんが、これはこれでいい話です。学校の雰囲気がやはり似ていて、登場人物も個性豊かです。特に俊足のウルフ。君のキャラは最高だー！

子供が借りてきたのを読みました。素晴らしい出会いでした。

桃子は、自分がきらいになりそうだった。
そして、自分にきらわれてしまわないためにも、決心した。

はっとさせられました。
困り果てた時、何かにすがりたい時こそ、自分と向き合って前に進む力を生み出す瞬間なのかもしれないと思いました。