特に「しゃぼんだまのくびかざり」では、王さまが自分で畑を耕し、
しゃぼん玉の実を収穫し、国じゅうの人びとにプレゼントするのです。
素敵ですよね。
子供は今の自分達の常識とは違う王さまや大臣達の行動に大笑いです。
最終的に失敗し、とほほ・・・(泣)。というパターンなのだが、
「ぼくは王さま」では、最後のとほほの後に「泣」はない。
みんなが王様を許していくのだ。
私は「人間の業への許容」をこの物語に見たのだがどうだろう。
王様は、自己中心的な考え方で、周りの人をドタバタの中へ巻きこんで行くのだが、
最終的に周囲の人々は、「王様だもの!!、しかたないよね」と許容していく。
そこに溌剌とした爽やかさを感じずにはいられない。