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Perlデータマンジング―データ加工のテクニック集

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: ピアソンエデュケーション
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 「データマンジング」とは聞き慣れない言葉だが、本書によれば「あるフォーマットのデータを受け取り、その他のフォーマットに変換することすべて」を表すそうだ。言葉自体は一般的でないにせよ、概念自体は一般的なものだ。たとえば、異なるデータフォーマットを集計のために統合したりということは、プログラミングやシステム構築上、日常的に意識されているものだろう。本書はPerlをベースに、データ変換の手法を解説する。

   実際には、一口にデータといっても原始的なテキストファイルから、XMLのように高度に構造化されたものまでさまざまだが、本書ではそれらをまんべんなく取り上げ、具体的な手法を解説する。ASCIIテキストファイルからはじまり、レコード指向データ、CSV、固定長データ、バイナリデータ、HTML、XMLと、実際に使用されているほぼすべてのデータ形態を網羅している。そして、最終的には独自のパーサを作成するところまでを説明する。

   一般的にPerlはCGIとして利用されるケースが多いが、CGI用に開発されたわけではなく、豊富な活用シーンを持っている。データもいたる所に存在し、処理されることを待っているので、広義においても本書の言うようにデータマンジングにはPerlが向いていると言えるだろう。幅広い事例はもちろん参考になるが、考え方に重点が置かれているため、Perl初心者から上級者まで読みごたえのある内容となっている。データが単独のシステム内で完結することが少ない今、多くのプログラマーやSEに読まれることを期待したい。(大脇太一)