このシリーズは現代仮名使いに改めただけであとは原文のまま総ふりがな付きです。しっかりした造本で乱暴な扱いにも耐え、大きな活字で老眼の私には助かります。岩波の全集版も持っていますが、こっちのほうがずっと便利です。いつもそこいらに置いておいて、子供がふと手にとって読むことを期待していたのですが、結局私が繰り返し読むことになってしまいました。こういう昔の人の文章を読み、そこに描かれた昔の生活の様子を子供たちに知ってもらいたかったのですが。
吾輩は猫であるの作品的価値をここで云々する必要はないでしょうけど、落語を基調とした雰囲気の中で、時にはやけに改まった大げさな言葉を使ったりして知識人をからかっているところが大好きです。
吾輩は猫であるに限らず、このシリーズはおすすめです。