主人公、小学6年生の淡く、切ない初恋を描いた純愛小説。
成長期真っ只中の少年の、かわいい初恋と、精通に対する戸惑いとが、軽快な関西弁で語られており、笑いあり、感動ありの、名作。読んでいくうちに、主人公を応援していることに気付くほど、本の持つ世界観にとりこまれてしまう。
様々な出会いを通して、少しづつ大人になっていく模様が、巧みな描写で描かれており、分厚い本ではあるが、あっという間に読み切ることができる。
小学生から中学生の子はもちろん、子ども時代を懐かしむ大人たちにも読んでもらいたい、ハートウォーミングな作品である。

中学生のころに読みました。最近読み返したのですが、初恋とか、そうゆう淡い気持ちを思い出させてくれる一冊です。ちょうど自分が小学生だったころの話なのでなおさらです。ひこ田中さんの作品はとても好きです。映画も見ましたが、原作の方が面白いです。

映画にもなった作品の原作本です。
映画のほうが結構おさえぎみだったのにたいして
こっちは正面から赤裸々に、精子が出てしまった
ことで驚く少年の甘酸っぱい心理を描いていて
なんともいえない。性に悩み苦しむ世代の子に
それとなくみせて上げるには最高の教本。