お月見しながら読み聞かせするのにぴったりの絵本です。そっと自分のだんごを置いて帰るやまんばの優しさがじんわりと心に染み込みます。

お月見の時期に４歳の子どもに購入しました。
子うさぎ達に餌をさがしに出かけたお母さんが、戻ってきません。
心配している子うさぎのそばを通りかかったやまんばが、せつない気持ちに
させてくれます。やまんばというと怖いイメージがありますが、「山に住む老婆」という設定なのでしょう。ホッとさせてくれます。
息子がポロポロと大粒の涙を流してしまった、胸がキュンとなる物語です。

4歳と2歳の子どもが「読んで読んで」と繰り返しせがんだ本の1冊です。
本当の優しさとは「ありがとう」という見返りを必ず求めるものではないということを教えてくれます。読んだ後にとても温かい気持ちに包まれる、お薦めの絵本です。