1994年の発売以降、多くの賞を受賞し、舞台化、イタリア語版の発行、ビデオ紙芝居の発売、さらには小学校4年生の国語の教科書に採用されるなど、多くの反響を呼んだ「あらしのよるに」シリーズの第4部。
この部から読み始めても、いつ仲間の手にメイが落ちるかというスリリングな展開を十分に楽しむことはできるだろう。しかし、ぜひ「あらしのよるに」から順番に読んでほしい。いくつもの困難を乗り越えて、お互いになくてはならない存在になっていくガブとメイの関係に目が離せなくなるはずだ。そして、それは子どもだけに限ったことではない。(小山由絵)