十二人の踊る姫君と対になる本
★★★★★
ニールセンが好きでしたので、”おしろいとスカート”ってどんな物語だろう?思い買ってみました。ところが、、”おしろいとスカート”という題名の物語は一話もありませんでした。これは、妖精物語変遷史の中で、(おしろい:パウダー時代)という名づけられる一時期があり、また、(スカート:クリノリン時代)という一時期があったことから、その時代の物語、パウダー時代から4編、クリノリン時代から3編を、本書”おしろいとスカート”と、”十二人の踊る姫君”という二冊に分けて書かれたものです。
おしろいとスカート:ミニョン・ミネット(パウダー時代)
:フェリシア 撫子の鉢(パウダー時代)
:ジョンと幽霊(クリノリン時代)
十二人の踊る姫君 :十二人の踊る姫君(パウダー時代)
:ロザニー姫と浮気な王子さま(パウダー時代)
:笑わぬ男(クリノリン時代)
:ロシア皇帝のすみれ(クリノリン時代)
となっています。尚二冊のクリノリン時代のものは妖精がでてきませんし、ラブストーリーはありませんが、非常に味のあるお話となっています。
まず、どちらを最初に読もうかお悩みの方はまずは、十二人の踊る姫君を先にお読みになると良いでしょう。おしろいとスカートの方が文章にひねりがあり、多少大人っぽい印象をもちました。
尚両方とも、新装版を買いましたが、このシリーズは旧版の方がカラー挿絵とともにモノクロ挿絵も入っているものが多いようです。