この赤チャートシリーズははっきり言って難しい。それに解説もあっさり淡白なのでよほど数学に自信のある人以外にはお薦めできない。
今ではこのような例題解説型の類書もたくさん出されており、解説が丁寧な本も色々ある。なかでも、わたしは同レベルの本としては「解法のテクニック」シリーズを薦めたい。チャートファンの人も一度じっくり見比べてもらいたい本である。とにかく解説が素晴らしい。

過去にこの手の演習書が流行りましたが、この赤チャートの問題を繰り返し解いたとしてもあまり意味の無い、古めかしい問題が多いと思います。「受験対策基本演習書」としてはお勧めできないと思います。数学が得意で、もう殆ど解けない問題がなくなってしまった人は使っても良いのではないでしょうか。

このシリーズをやるならば、青のレベルを繰り返しやったほうが、よっぽどためになるかもしれません。
また、「群」なる概念をほのめかすような演習問題がこの「数Ａ」にはありますが、受験数学レベルとして必要ないと思います。

受験数学の基本をついた問題です。
河合塾などで、偏差値70をいっている方でも知らない問題が20はあります。その問題のために買っても損はしませんよ。数学を得点源にしたいなーと思う人は避けては通れない一冊です。

　使用法としては例題でわからない問題はコピーをとるなどして、自力で解けるまで何度も解き、例題でわかるものは無視して先へ行くことです。解説はわかりやすいので、その解説をまるごと暗記して使えるようにしておくのも手です。例題の下の問題はやらなくても大丈夫です、というかやる必要はありません。

　他の問題集で解けないものがあったときにこの本を参照して解き方を学ぶのがベストです。