Vol.1(基礎編)で、発音記号から簡単な対話まで、Vol.2(実践編)で大学入試の過去問やオリジナル問題を、数多くたっぷり詰め込んでいる。他社の教材と比べて量が多いので、現役高校生なら腰をすえて、半年位はかけるつもりでいたほうがいい。
ひとつの問題を何度でも聞くこと。Vol.1については、あとについて発音練習をするのも大切。特にVol.1のパート3の短文はシャドウイングできるまでやってほしい。
自信のある受験生なら直前にVol.2だけを一ヶ月程度でやるという方法もあるだろうが、問題のレベルが高く、読みのスピードも速めなので要注意。時間が十分とれないのであれば、他社の教材を勧めます。
「独習用」となっているが、スクリプトと解答がついているだけで、解説(聞き取りのコツなど)がないのが残念。かなり優秀な生徒でも、普段から会話や聴解などに慣れていないと、Vol.2で挫折しかねない。少人数のグループでディスカッションしながら使ったり、しかるべき指導者につき、説明を受けながら利用したほうが効果的と思う。
全体の内容としては、むしろこれから英検の上のレベルや、TOEICやTOEFLといった検定試験に挑戦しようという、高校生や大学1,2年生に、それらの専用教材をやる前の基礎固めとして勧めたい。