O
価格: ¥1,693
ティーンのアイドルB2Kのヴォーカルとして中心的存在を務めていたオマリオンがメンバーを脱退して2年、タイトルもぴったりなソロ・デビュー・アルバム『O』で再浮上した。ザ・ネプチューンズ、ロドニー・ジャーキンスら敏腕プロデューサー陣を迎えても、この魅力的なシンガーはボーイ・バンドのフロントを務めていた時と全く変わらないように聴こえる。ただ、いくつかのトラックは前のグループの作品よりややきわどいものになっている。それは必ずしも悪いことではない。特に、「Slow Dance」のような情熱的なあこがれを歌った曲に浸っている時などは。だが、ここで光っているのはラブジャムではなく、彼のバンドが崩壊したわけを説明しようとする「Growing Up」のようなもっと陽気な自伝的な曲や、空気よりも軽やかな「I Wish」、アウトキャストのビッグボーイの応援を得て少し毒のあるラップをフィーチャーし、うなりを上げる70年代コモドアーズのアルバムをうまく成功させた感のある大胆な「Never Gonna Let You Go (She's A Keepa)」などである。(Jaan Uhelszki, Amazon.com)