まえがきにもあるように、同じ著者による『アメリカ文学史のキーワード』
のパワーアップ版といった感じだ。ただ、前作は新書版であるため、こちらの
本のほうが大きく読みやすい。
アメリカ文学史上重要な事件や用語、作品、人名をたっぷり盛り込みつつ、
(勉強のためでなくても)ごく普通に読書できるようにアメリカ文学の流れが
書かれている。
巻末の「アメリカ文学の正典を読む」では重要な作品が院生などの手によって
解説されているので、どんな本なのかざっと学べて便利。年表もついている。
著者の必修科目を履修している学生にとってはマストアイテムだろう。