本書は、MBA(経営学修士)留学のために要求される試験、GMAT対策として、留学試験対策予備校最大手のザ・プリンストン・レビューの講師陣が、その解法ノウハウをまとめた書である。第1章GMATの傾向と対策、第2章GMAT解法ストラテジー、第3章ビジネス・スクールガイド、第4章CAT(コンピュータ試験)対策のためのCD-ROMによる学習の4つからなっている。
第1章では、まずGMATの学習を開始するに当たっての心構えや学習法が記されている。初学者は絶対に目を通しておきたい章だ。次にこの本の最大のウリである第2章。ザ・プリンストン・レビューが長年の試験問題研究により蓄積してきた、GMAT攻略のテクニックが紹介されている。特に、「Critical Reasoning」の解法は非常に明快であり、どの問題にも十分応用が利くものである。
第3章では、「Best Business School 70」として、各校のGMAT平均点、合格率、学費、アドレス等が掲載されている。留学準備の過程では、入学願書取り寄せなどのために大学側とコンタクトを取る必要があるため、アドレスのリストは非常に便利だ。ただし、情報が若干古い(特にGMAT平均点)ので、必要な情報は自分で集める必要があるだろう。
第4章はCD-ROM(本書付属)による学習である。コンピュータ試験は、紙の試験と違って字が読みにくく、慣れが必要である。CD-ROMによる学習はその慣れを作るために必須である。ただ本書付属の試験問題は、本試験より難易度が若干易しいかもしれない。
本書は掲載されている練習問題の数が少なく、あくまでGMAT学習の入門書だが、日本語で書かれた数少ないGMAT参考書であるため、勉強を始めたばかりの人にとっては、大きな助けとなるであろう。(野口 翔)
ほぼ唯一の日本語で解説が読めるGMAT参考書
★★★★★
GMATは、単語のレベルが変わる為、日本語解説なしではとても答え合わせ及び全体の理解にとても時間がかかります。数学ですら、回答の意味が分かるまで時間がかかったりしますが、この本はサラッとできる所が素晴らしい。
非常に高価な本ですが、中古を安く買えるなら勧められる一冊です。
とりあえず買っときましょう
★★★☆☆
日本語のGMAT攻略本が少ないため、手始めに買いました。
GMATとはなんぞや?という基本的なことは分かりますが、
問題数が少ないのでそれ以上のことは習得できません。
同時にオフィシャルのガイドブックを買って、問題をこつこつと
解いていきたいと考えています。
参考資料として必要
★★★☆☆
GMAT対策の本はほとんどが洋書なので、完全に日本人向けの対策本として一度目を通しておくと良いのではないかと思います。ただ、この本で高得点を狙うのは、問題数も少ないため、ちょっと無理があると思います。あくまでGMAT対策を始める時の導入本、もしくはプラスアルファの一冊として捉えるのが良いかと思います。
基本を学べる本としてお勧めです。
★★★★☆
本書はまだGMATを受けたことがないが、どのような試験か把握してみたいと思われている方に、試験の勘所を教えてくれる最適の本です。同時に日本語での解説がついているGMATの唯一の問題集でもあります。海外のビジネススクールを目指していてGMATはまだ受けたことがない方、地方で首都圏のMBA予備校に通えない方などにピッタリでしょう。
本書をしっかりやることでGMATの本試験で惨敗することは避けられると思います。
更に高得点を狙いたい方には、ETS発行のThe Official Guide for GMAT ReviewやKaplan社のGMATのVerbal/Mathの問題集をやることも必要だと思います。
入門者にはいいかもしれませんが、
★★★☆☆
入門者にはいいかもしれませんが、トップ20のビジネススクールにてMBA(↓NBAではありません)取得を目標にしている方には物足りないでしょう。
紹介されているプリンストンレビューのストラテジーは至極当然の指摘レベルを超えておらず、もう一歩突っ込んでハイスコアを狙う人にはあまり役に立ちません。例えば、イフ外語学院のような専門予備校で教授されているストラテジーとは実用度で大きな差があると感じました。
附属のCD-ROMはちゃんとCAT方式での模試ができるので良いと思います。ただし、私の購入した第1版ではインストール方法の記述に不備があり正常に動作しませんでした。→製作元の連絡先が記載されているので直接問合せたところ、問題は解決できましたが。