大切な子どもの育て方
★★★★★
子育てほど時に難しく、時に楽しいものはない。
私はこの本に出会ったことに深く感謝している。
私はひとりで子育てをしている身だからと、子どもにごはんを食べさせて、元気に公立校に通わせているだけで御の字だと思っていた。
でも、ひとり親だから、それしかできないというのは、言い訳だった。
著者も3番目のお子様の受験の際には、ひとり親になられていたという。そして現在、大学・高校・中学と3人のお子様を学習院へ通わせていらっしゃる。私は学習院の教育の素晴らしさを具体的に知る術もないが、著者ご自身が学ばれて、本当によかったと実感されている教育環境を3人のお子様方に与え、親として出来る限りのことをされているその姿勢にいたく感動した。
この本は、学習院初等科受験を目指す方だけのためにあるものではない。現在子育て中の方なら、必ず子育てや親子関係における何かしらのヒントをいただけると思う。
私は子どものために、良かれと思われることは、親は最大限してやるべきなのだと、著者から学んだ。親が変わった現在、子どもにも急激な変化が表れ始めた。ある程度の年齢までは、親は子どものプロデューサーであり、語弊があるかもしれないが、子どもは親次第ともいえるのだ。