辞書と言うより、見て楽しむのがこの本の特徴だと思います。
しかし重いですね。ワーズ・ワードのようにコンパクト版が欲しいところです。
①内容上当然のことながら、本全体が大きくてページ数も多く重いので、使用時に多少の不自由を感じます。しかし、大部だからと、全体を一冊のように見せ掛けて函だけ一つで中身は分冊になっていたという造本よりは、はるかに良心的だと思いました。
②どんなに詳しい書物といえども限りがありますので、重箱の隅を突くようなことは申しませんが、「食材(食べ物)」はあっても「料理名」がないし、「鉱物(岩石類)」や「歴史」・「地図」の分野がありません。次回増補改訂の際には是非収録してほしいと思います。
③小学館には『電子ブック版・日本大百科全書・付属・大図鑑』という名著があります。これは収録図版8500点で「図版コード」が付されており、本文の約50万語中から容易に検索できます。今回の『大図典』はイラスト数6000点で総項目数約35000とあり、数の上だけでは一概にはいえないにしても、素朴な疑問として、小学館はなぜこの『……大図鑑』をも、利用しなかったのだろうかと不思議に思いました。今後この種の書物は、CDやDVD等のコンピュータメディアで刊行されるように強く希望します。もしそれが実現したら私はすぐにでも購入するでしょうし、私以外にもそう考えている人々は多いと思います。