インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

JR語の事典

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本実業出版社
Amazon.co.jpで確認
けっこう知らないこともあって「へー」と思いました ★★★★★
 特に奇をてらった内容ではなく、かといって、すごく技術寄りで難しい内容ばかり、ということでもないのですね。やさしいです、全体的に。
 時々、思わず笑ってしまうようなユーモラスな表現や、ちょっと皮肉で厳しい表現なんかも隠れていて、読んでいるとあなどれません。
 目次に出ている言葉だけに惑わされてはいけませんね。読んでみるとその見出し語から、どんどん発展したり余計なことなどが入り込んできて、「へー」なんて思ってしまうわけです。つまり、本当の事典というより、読み物風でもあるのですね。だから楽しい。
 それに、巻末の「さくいん」はまた別にそれで楽しめるような感じになってるんです。「ウヤ」とか「オッコチル」なんて言い方もあるんですね。それから必ずしも「出発進行!」て運転士さんは言っているわけじゃないんだ、というのもおもしろい。
 結構、満足しちゃいました。またちょっと旅に行きたくもなってきたりします。 
老壮青にお勧め ★★★★★
本書は、鉄道関連、鉄道愛好の「老壮青」向け本だ。老には、来し方を振り返るに、壮には現在のビジネスを考えるに、青には始めの仕事に就くに何を知るべきかに。おおいにそれぞれ参考になる。
事典は「索引」が要だ。本書には「索引」がなく「さくいん」がある。何故だ。オーソドックスな索引ではないからだ。「用語解説つき」とある。索引の項目に本文であまり触れていない語に解説をここでつけている。しかも、星印をつけた語があり、それは通称や隠語である。一例。「オッコチル」=「車両が脱線すること。鉄道屋さんにとっては車両にも人格があるのだ」。著者は、この本でその「人格」にまで迫ろうとしたのだろう。この星印の用語は、新人がまず知るべきこと。新人研修には、この用語を解説しながら、鉄道を愛した人たちの足跡と思いを語るのがいい。
鉄道のはじめは、新橋とは常識だ。「さくいん」に新橋はない。それではと「東京駅」はと見るとそれもあるが「東京ステーションシティ」ともある。これは知らなかった。何だ、とページを開くと、新橋駅の話から東京駅とその周辺の過去・現在・近未来の解説が2ページにわたって記されていた。これは壮に有益、老が楽しめる。この項目はページを倍増してほしかった。
ともあれ、これで日本鉄道の一方の雄を知ることができた。あとは前著の『よくわかる鉄道業界』を参照しつつ、よい旅の机上演習に励むのがいい。しかし、「私鉄語の事典」があってもいいと思った。人の働くところには、薀蓄のある言葉が多くあるはずだ。私鉄には私鉄なりのものがあるか。
膨大な資料を基に書いたろう。校正にあたってその突合せにも苦労があったろう。編集者、校正者の労もねぎらいたい。