の、姉妹本と考えて間違いはないと思います。
COBUILD については、動詞順にまとめられていますが、本書は、
前置詞、副詞順に分類されています。
例文についても類似していますし、例文末のシンボルグラマー
についても同様です。
ただし、3種類の索引は労作といえますし、価格も手ごろなのが
研究社らしくて、好感が持てます。
2冊そろえて使用されると、面白いと思います
パーティクルは動詞よりうしろに配置されるので、普通のアルファベット順の辞書では、同じような意味になるはずの複数の句動詞が、辞書全体のあちこちのページに分散してしまいますが、この本では次のようなルールで句動詞を並べています。
・まず、句動詞をおおまかな意味で大分類する
・次にパーティクルごとに分類する(同義語や類義語でまとめる)
・まとめられた句動詞をアルファベット順に例文つきで並べる
非常によい配列方法だと思います。一つの句動詞が複数の意味を持つ場合には、それぞれの意味に応じて複数の大分類の中に登場します。
パーティクルをこの本が重視していることは、この本が3種類の索引:パーティクルのみ、パーティクル+動詞、総索引(動詞+パーティクル)を用意しているという点からも伺うことができます。
句動詞の意味を網羅的に理解するうえで、非常によいことだと思います。
この本が独自の工夫として採用しているシンボルグラマーについては、正直な話「日本には漢字という便利なものがあるから、それ一文字を使ったほうがよかった」とは思いますが、この表硊??により、句動詞が分離可能であるかどうかなどが分かるようになっており、英作文のときなどに有用です。
難点を挙げるとすれば、一冊にいろいろ詰め込みすぎたせいか、紙面がやや読みにくいこと、シンボルグラマーは有用だが見た目に理解しずらいこと、類義語や同義語のニュアンスや、相互の入れ替えができるかどうかなどに関する解説は特にないことなど、が、あります。非常によい本だと思うので、今後の更なる改良を期待したいです。
この本を、句動詞を上手に使ってて自然な英文を書きたいと思う人にお勧めします。
句動詞は、どちらかというと前置詞のほうに意味の重点がおかれている場合が多く、そちら方面を中心にまとめてある本があれば、縦(動詞)と横(前置詞)のつながりがわかり、芋ずる式に頭にはいるのになと以前から感じていました。
本書では、句動詞の使われる場面ごとにまとめられ、さらに前置詞ごとの分類となっているので、句動詞を実際に使う(書く、話す)のに大いに役立ちます。
句動詞は英語のやまと言葉とも言われ、日常会話の核をなすものでもあるので、ふつうの辞書とあわせて本書を活用されることをおすすめします。