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4時間で覚える地球語エスペラント CD付

価格: ¥2,707
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
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4時間で覚える・・・? ★★★★★
4時間で覚えるというタイトルですが・・・
ウソはないと思います。
ちゃんと4時間で覚えるための学習プランも明示されています。
そのくらいエスペラントの文法や発音はシンプルなのです。

個人差はあるかもしれませんが、
基礎英語をある程度理解している方なら、
スムーズに理解出来ると思います。

タイトルの「覚える」という言葉は「記憶する」という意味ではなく
「理解する」なのでしょう。

さらに上を目指すための参考書のリストや
イラストで覚える単語集など内容は盛りだくさん。
永く付き合える一冊です。
とりあえず基本をざっと押さえるだけなら‥ ★★★☆☆
 このテキストはいわば“超入門編”です。エスペラントについての解説から始まってコンパクトにまとめられた文法、会話例、物語のエスペラント訳、そして巻末に単語集と最後に簡単な問題という構成です。
分野別にまとめられている後ろの単語集は見やすくて、かなり良いと思いました。(この部分はかなり活用しています;)が、本格的にエスペラントの学習を一から始めようという人にとっては、ハッキリ言ってあまりお勧めできません。簡潔にまとまり過ぎていて、ゼロから学ぶ人間には情報量が不足なのです。体系的な教科書にはなっていませんから、個々の文法事項を詳しく学ぶことが出来ません。
本格的な入門書というより、とりあえず、エスペラントとは如何なる言葉なのか‥と興味のある人に、その言葉の世界を紹介するための本と考えた方が良いでしょう。エスペラントの要である、16箇条の文法をざっと見渡すことに主眼が置かれているテキストだと思います。
 ただ、このテキストで特筆すべきなのは、世界名作文学のさわりの部分の朗読が収められていることです。入門テキストでは通常、ちょっとした会話が収録されている程度ですので、物語の朗読があるのは、大変に有難いことです。後々、朗読の練習になるからです。このテキストで音声を担当しているポーランド人女性は白水社発行の「ニューエクスプレス」でも吹き込みをされていますが、エスペラントがたいそう達者で、朗読部分も感情を込めた素晴しい仕上がりになっていて、とてもお手本になります。

 一つ気になったところを上げます。英語を媒体にして覚えられるような謳い文句になっていますが、その点はちょっと注意が必要です。エスペラントと同時に英語も押さえようとした私には、大いに当てが外れました。
エスペラントは英語と同じ欧語をもとに作られているので似ている部分があるとはいえ、もちろん別の言葉ですから、文法が英語とまったく同じわけではありません。
でもこのテキストに出てくる英文は、エスペラントをそのまま英語に直訳したような感じを受けました。
単語や例文の英語が、自然な英語とは言い難いものが多かったからです。この単語を言う場合、普通これでないでしょうとか、この言い回しはちょっと変‥と感じる箇所が、たびたび出てきました。
将来改訂版が出されるなら、英文の再チェックが必要なのではないでしょうか?
英語の得意な人、再学習者むき ★★★★★
「4時間で覚える」カラクリは、エスペラントの文法や単語を英語の知識をフル活用しておぼえていくことにある。
de = 英語の of
al = 英語の to
tre = 英語の very に相当する、
とおぼえていったほうが、わざわざ日本語の意味でおぼえるよりスッと飲みこめたりする。
題名でひいてしまう人もいるかもしれないが、中身は簡にして要をえた良質な語学書である。

後半の「単語集」には、英語・日本語対照で必須単語がおさめられている。英語の得意な人には、短期集中・英語対照でおぼえていく「ゲリラ戦法」のほうが、エスペラント習得への近道となろう。
またかつてエスペラントをかじって挫折した人にとっても、文法や単語の知識をたしかなものにしていくのに要領をえた教材になる。
ただいずれにしても、「4時間で覚える」という題名にあまりとらわれないほうがいい。とにかく手近にとって、しらない単語や表現をチェックしていくことが大事だとおもう。

一方(英語の知識にとらわれない)無難な入門教材としては、『CDエクスプレス エスペラント語』(白水社)のほうをおすすめしたい。

なお今回の版は、1995年にでた旧版にCDがつき、コラムもインターネットや電子辞書関係の話題に一新された新版である。
A5版・200ページほどの教材にしては値段が高いようにおもわれるが、旧版はカセットとあわせれば5000円ちかくもした。わずか10年とはいえ隔世の感がある。